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施工事例詳細

井戸洗浄再生技術新潟県見附市の某井戸消雪組合 消雪井戸洗浄工事

期間 2023年12月9日~2023年12月16日 適正揚水 最大489L/min
工事場所 新潟県見附市熱田町地内 適正252L/min
井戸仕様 150mm×60m 深度(実測) 洗浄前-56.7m
スクリーンの種類 丸孔型 洗浄後-58.5m
ケーシングの材質 VP 自然水位 洗浄前-7.85m
用途 消雪用井戸 洗浄後-7.64m
適正揚水 適正252L/min 適正252L/min
深度(実測) 洗浄前-56.7m 洗浄後-58.5m
自然水位 洗浄前-7.85m 洗浄後-7.64m

新潟県見附市熱田町の消雪用取水井戸を管理する、井戸消雪組合の方からのご依頼。
経年使用による井戸の調査、点検、改修を行い、井戸能力の把握及び能力回復を目的とする。

◎着工前

◎揚水試験(洗浄前)

現在の井戸能力を測る。揚砂量が156グラムと異常に多すぎる排出量である理由として、以下三つが考えられる。

  • ・ストレーナとポンプ位置が重複
  • ・VP管150Aとポンプ65Aとの隙間が狭い
  • ・取水部の目詰まりが進行し開口部が一部となり流速が早い

◎既設水中ポンプ引揚げ

取水部にやわらかいスケール付着。ピンホールは無し。

◎水中カメラ調査(洗浄前)

設計深度60mに対して、55.7mまで堆積物により4.3m埋まっている。
ストレーナ全体にシルト系物質が固着。目詰まりにより取水部の丸孔の形状のみが確認できた。

◎井戸洗浄工(ユニバーサル洗浄工法)

ユニバーサル洗浄工法にて、井戸内特殊洗浄を実施。
超高圧水を井戸孔内から旋回噴射させ、ケーシング管表面だけでなく通水箇所であるストレーナより奥の充填砂利まで洗浄可能。洗浄により井戸孔内に引き込まれた物質で2.7m埋没。
洗浄回数を重ねるにつれ、ケーシング管表面の汚れから、ケーシング管より奥の目詰まりの原因となる砂へと、洗浄ノズルに堆積する物質が変化していったことから、洗浄効果があったものと判断できる。

◎浚渫工

空気の浮上力を利用し、底部の堆積物を引き揚げるエアーリフト工法にて実施。
リフト管の先端が58.5mに到達し、井戸底を確認。水の濁りがなくなるまで井内の水を循環させた。
主な排出物は、砂、シルト、充填砂利であった。

◎水中カメラ調査(洗浄後)

全ての継手部異常なし。固着物剥離により取水部全体の状態把握が可能となった。

◎水中ポンプ揚水管据付、揚水試験(洗浄後)

高圧洗浄した水中ポンプ、揚水管を再設置した。
洗浄後の揚水試験では、最大揚水量489L/minの吐出しを行うと、揚砂が28.11gと基準値より高いため252L/minで試験を行い、揚砂が0.24gと基準値内であり、適正揚水量としての運用に差し支えない。

洗浄前の揚砂量が156gだったのに対し、洗浄後は0.24gと大幅に改善されたことから、今回のユニバーサル洗浄工法による洗浄効果が確認された。
施工前の、265L/minの使用で156gもの揚砂が揚がるのは、それだけ井戸周辺の地層砂を引き込んでいたようで、メンテンナンスを行わなければ周囲の井戸のように陥没していたかもしれない。
取水部の目の空いている一部分の流速が早くなる=地層砂を引き込みやすくなるので、洗浄したことによってストレーナ内外の目詰まりも解消され、水が均等に流入し、湧出量も増えた。

この工事結果をお客様に報告書としてお渡しさせていただいたところ、井戸回復を大変お喜びいただき、お手紙を頂戴しました。
詳しくはブログ「新潟県で消雪井戸工事を行いました。」をご覧ください♪

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