井戸洗浄・井戸調査、井戸内水中テレビカメラ調査、配管洗浄・配管更生・配管カメラ調査、工場排水処理・水質浄化
平成29年12月13日~平成30年3月20日
工事場所 | 福井県内 | 用途 | 農業用水源井戸 |
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適正揚水 | 611.3リットル/分 |
【二重ケーシング管設置前】
井戸仕様 | 350mm×40m | ケーシング材質 | SGP |
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自然水位 | -4.21m | スクリーン形状 | 丸穴巻線型 |
【二重ケーシング管設置後】
井戸仕様 | 300mm×40m | ケーシング材質 | VP |
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自然水位 | -4.13m | スクリーン形状 | 横スリット型 |
本井戸は農業用水源井戸で、経年劣化による井戸のメンテナンス、長寿命化を図るため、今回井戸内洗浄と二重ケーシング管施工を行いました。工程は、既設水中ポンプ・揚水管引揚げ→井戸内カメラ調査→井戸底浚渫→二重ケーシング管設置→井戸内洗浄→新設水中ポンプ・揚水管据付→簡易揚水試験→送水管接続の順に施工しました。
既設揚水管を付着物や破損の有無を確認しながら引き揚げました。揚水管7本目に腐食によるピンホールが多数確認されました。フランジ部のボルトがすべて腐食欠損していました。揚水管8本目で水中ポンプは井戸孔内に落下したものと推測、揚水管7本引揚げ後の井戸深度測定では、36mにおいて異物が確認されました。
井戸内の現状を調査するため水中テレビカメラ調査を行いました。16m~19mにおいて異物を確認、その形状から水中ポンプのケーブルと判断しました。水中カメラが巻き込まれる二重事故を防ぐため、19.053mで調査を終了しました。
揚水管を引き揚げた際に確認された井戸内落下物の回収を行いました。落下物は揚水管、水中ポンプで、特殊回収道具を使用し慎重に引揚げました。井戸水が取水できなかったのは、水中ポンプが落下していたことが原因であることが分かりました。
落下物を回収した後、再度水中テレビカメラ調査を行いました。固着物により全体的に目詰まりを引き起こしており巻線の状況も判別が出来ず、動水もほぼ確認することが出来ませんでした。
井戸の長寿命化を図るための二重ケーシング管設置工に先立ち、堆積物の除去及び正確な深度確定のため、井戸底浚渫工を行いました。経年劣化した井戸内部を傷つけないようにするため、エアリフト工法を用いて排出しました。堆積物は主に砂、錆、砂利が確認されました。
井戸の長寿命化対策として既設井戸の内部にさや管として二重ケーシング管挿入を行いました。材質はVP管(既設管350Aに対して300Aを挿入)で、ストレーナーの形状は横スリット(スリット幅2mm)を用いました。この形状は既設ケーシング管が今後充填砂利の流出が発生しても井戸孔内に流入しない構造になっています。また、経年使用による揚水能力の低下が表れた場合、当社のユニバーサル洗浄工法を用いることで、新設管はもちろん、既設井戸に裏込めされた充填砂利まで洗浄が可能です。そのため今後のメンテナンスが容易になります。従来工法のブラッシングやスワビングでは既設管の洗浄効果は期待できません。
井戸内特殊洗浄を当社のユニバーサル洗浄工法で施工しました。洗浄作業は取水能力の低下しているストレーナーを重点的に行い、超高圧水を噴射させながら井内で上昇、下降を繰り返し行いました。ストレーナーから奥の既設管、さらに充填砂利に至るまで洗浄し、目詰まりを引き起こしている物質を引き込みました。管の表面の汚れとは異なる黒い砂(充填砂利に目詰まりを起こしていた砂)が引きあがったことから洗浄効果があったものと判断しました。
その後、新設水中ポンプ、揚水管を組み設置工を行いました。洗浄による井戸の現在の能力を把握するため簡易揚水試験を行いました。簡易揚水試験完了後、送水管に接続し、ポンプの試運転を行い、本工事を完了しました。
井戸内特殊洗浄を当社のユニバーサル洗浄工法で施工しました。洗浄作業は取水能力の低下しているストレーナーを重点的に行い、超高圧水を噴射させながら井内で上昇、下降を繰り返し行いました。ストレーナーから奥の既設管、さらに充填砂利に至るまで洗浄し、目詰まりを引き起こしている物質を引き込みました。管の表面の汚れとは異なる黒い砂(充填砂利に目詰まりを起こしていた砂)が引きあがったことから洗浄効果があったものと判断しました。
その後、新設水中ポンプ、揚水管を組み設置工を行いました。洗浄による井戸の現在の能力を把握するため簡易揚水試験を行いました。簡易揚水試験完了後、送水管に接続し、ポンプの試運転を行い、本工事を完了しました。