ブログ～ヴィーマの一歩～

先日の6月14日（水）、福井県坂井市三国町の「テクノポート福井総合公園」にて、井戸保全管理法『講習会』ならびに洗浄術『実演会』を開催しました。

「水道週間」に合わせて、長年伝え続けている「井戸の管理の大切さ」をより深く知って頂くため、井戸の所有管理責任者様を対象として、毎年6月に開催させていただいております。4回目となる今回は、三国テクノポート福井様の管理事務所と駐車場を一部お借りして開催することとなりました。嶺北を中心に水源井戸を管理する行政職員の方々や民間のお会社様にお声かけし、当日は坂井市、あわら市、福井市、鯖江市の自治体様にご参加いただき、総勢14名の方にお集まりいただきました。

まず、株式会社ナガオカ　取水プロジェクト部　取水営業課様より、「ナガオカスクリーンと取水技術」をテーマについての発表です。株式会社ナガオカ様は、地下水を取水するための穴あきパイプ（スクリーン）を製造・販売するメーカー様です。

「そもそもいい井戸とは何か？」→「長く安定して取水できること」を切り口に、とても分かりやすく話していただきました。そして、巻線スクリーンを採用するメリットや、スクリーンの目詰まりが起きにくい構造にすることが取水量低下のリスクを減らすことができることを、詳しい資料や見本を見せながら紹介していただきました。

次に、株式会社ミサキ様より、「スクリーンパイプの特徴・特性」についての発表です。株式会社ミサキ様はさく井関連資材の製造・販売を行っているメーカー様です。

「井戸は完成したときが最も能力が高い」→「経年劣化していく」→「保守管理が必要」と話していただきました。井戸が破損したときの対処法や、選ぶパイプの構造や材質によってそれぞれ特徴があるということを、比較しながら丁寧にご紹介いただきました。

最後に弊社の工務部課長より、「井戸保守管理のポイントとメンテナンス施工事例」を発表しました。メンテナンスしていない井戸の「洗浄前・洗浄後」や、従来通りの方法で洗浄した井戸と弊社のユニバーサル洗浄を施した井戸との比較を写真で分かりやすく紹介しました。「井戸を掘り直す」のではなく「メンテナンスをする時代」だと強く強調し、管理者様には是非「井戸管理台帳」を作成することをお勧めしました。

その後、外の駐車場に移動しまして、弊社の井戸洗浄工法の実演会を行いました。普段地下にうまっているため見ることが出来ないユニバーサル洗浄を、地上にスケルトンで見られるようにしました。このユニバーサル洗浄工法は、超高圧水を高速旋回噴射して井戸内の洗浄を行うことで、従来のブラシ洗浄よりも高い効果が発揮されます。

なかなか見る事ができない洗浄の迫力を間近で体感していただき、ご参加いただいた皆様により理解を深めていただくことができたと思います。

また、消雪管の超高圧洗浄も実演させていただきました。こちらも地面にうまっている配管を地上で再現いたしました。北陸の地では欠かせない道路の雪を融かすための水。散水する噴出口は錆や砂が詰まり、水の出が悪くなったり、完全に閉塞して出なくなったりします。洗浄ノズルを入れ、強力な水圧で詰まりを解消することができます。

説明を交えながらの実演会は、皆さん熱心に見ていただき、時間が足りないほどでした。

その後研修室に戻りまして、グループに分かれて井戸の保守管理相談会も行いました。講習会、実演会を終えた上での質問や、日頃抱えている井戸管理の問題やお悩みなど、多数のご意見ご質問をお聞きし、弊社の社員がお答えさせていただきました。

「自組織の役員や部下にも必要性をレクチャーしてほしい」「普段見る事の出来ない部分なので、何が起きているのかがイメージついた」などのご意見をいただき、長寿命化対策に興味関心を抱いていただけている様子でした。サポートさせていただく上でも、今回の講習会はとても有意義なものになったと実感しております。

心配されていた雨もなんとかもちまして、無事大成功でした！私たち社員自身も大変勉強になり、素晴らしい一日となりました。ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました！